DTC のレザーコード2009/12/20

DT&COMPANYのオリジナル商品 DTC では、レザーのグラスコード・ホルダーを多く展開しています。各アイテムで使っているレザーコードは同じものではなく、現在、生産地(国)の異なる3種類を使い分けています。

DTC ブランドを立ち上げた当初から継続している定番商品、GL1&GL2では、インド産の細身レザーを使っています。このレザー、太さの均一性はいまいちですが、やわらかいことと、塗装ののりがいいことが特徴で、編むのに最適なんです。後述の、他のレザーで同じように編むと、硬くてきれいに編めなかったり、塗装が割れたりしてしまいます。

GL5&6で使用しているレザーはギリシャ産で、太さの均一性や発色の良さなど、クオリティーが高いです。他方、GL8で使用しているレザーは国産で、ギリシャ産と近い感じですが、ギリシャ産と比べ、革質が硬く、塗装が薄いです。

値段の割りに手間がかかるため、世界でも、丸革コードを作っている工場は少ないようです。私が革の工場で聞いた<丸革コードが出来るまで>の作業をご紹介すると、①革を薄く漉く、②ひも状に裁断する(四角い革紐が出来る)、③四角い革紐を、圧力をかけながらコロコロと転がして、丸くする、というものです。他にも作り方があるかもしれませんが、どんなやり方をしても、確かに手間がかかりそうです。

商品をご購入いただくお客様へはもちろん、普段、何気なく使っている材料の、作り手の皆様にも、感謝の気持ちを忘れずにいきたいと思います。