レザーのグラスコード2010/03/17

DT&COMPANYのグラスコードオリジナル商品に、GL 1、GL 2 というレザーコードがあります。この商品は、1999年にオリジナル商品を発売した時からずっと継続している商品で、インド産の細丸革を、私;関本が責任を持って、1本1本、手編みで作っています!

手編み、ということで、これが結構手間と時間がかかっておりまして、1本作るのに5分程度、黙々と手を動かし続けることになります。もっと効率的に作れないかと、かつて、ちょっとした道具を試したりもしてみましたが、上手くいかずに、やっぱり手編みに落ち着いています。
革紐なので、紐自体にそれなりに硬さがあることと、カラーやロットの違いによって、太さや硬さにかなりのばらつきがあることがクセモノで、力加減を調節しないと、まったくきれいに編めません。途中まで編んで失敗、ということも、10年以上も作っているのに、未だにしばしばあって、泣かせてくれます。

手間がかかる、といえば、以前に販売していた4つ編みレザーコードの GL 3 も、苦労させてもらいました。この商品は、某店;山本様の特別なお取り計らいで、雑誌「レオン」で取り上げていただき大反響だった、想い出の商品です。

http://www.ne.jp/asahi/dtc/net/newpage1-605.html

この GL 3 は、1枚革の牛革を選ぶところから始まり、指定の幅と厚さに裁断し、出来上がった平の紐を、これもまた手編みで4つ編みにするという、実に贅沢な?商品だったのですが、コストとロットが大きすぎることと、もうひとつ大きな難点があって、3~4年で販売終了となりました。
その難点とは、革の部位にもよるのですが、裁断した後の革紐の縁に毛羽立ちが出てしまうこと。これが4つ編みした時にはみだしてみっともないため、解決策として施したのが、その毛羽立ちを、編み目ごとにニッパーでカットする、という、気の遠くなるような作業でした。カットする箇所は、グラスコード1本あたり100箇所以上あったんではないでしょうか。大変でした。

新しい商品には予想外のハプニングも多いですが、それも今後につながる貴重な経験と、また楽しめるブログネタにもなるので、これからも色々と発売してまいります。どうぞ、よろしくご愛顧下さい♪

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