マイケル・ジャクソン②2010/04/16

DT&COMPANYが日本代理店となっているメガネフレーム「ベベル」は、アメリカのブランドで、アメリカ国内では結構メジャーな、デザイナーフレームブランドなんです。

BEVEL http://www.bevelspecs.com

先日、アップルの i.pad が発売された際、早速の購入者として、たまたまテレビ映像に出ていたNYのデザイナーさんがベベルをかけていたり、あのビルゲイツ氏がベベルフレームを購入していたりと、デザイン系やエリート系?の方々に人気のブランドです。
実は、あのマイケル・ジャクソンさんもベベルを購入されていて、その時の秘話を。

ベベルは毎年、ラスベガスの高級ホテルでプライベートな展示会を開催しています。2003年の展示会の際、当時、同じホテルに長期滞在していたマイケルにロビーで遭遇したベベルのオーナーが、マイケルを展示会へ招待したところ、マイケルは快諾し、商品を見に立ち寄ってくれたのです。マイケルの息子、プリンス君や、マネージャーも一緒で、マイケルはとてもリラックスして、映画の話などをしながら、1時間ほどかけて、色々な商品を試し、サングラスを選ばれたそうです。
スーパーセレブにもかかわらず奢るところが全くなく、またシャイという感じでもなく、とっても普通に、気取らずに接してくれたマイケルのチャーミングな人間性が、マスコミから受けていたイメージとはちょっと違っていて、非常に感銘深かったそうです。
やっぱりマイケルは、素敵な人だったんだなあ~。

ちなみに、今週始まるTBS系のテレビドラマ「タンブリング」で、ある役柄の方にベベルをかけていただいております。是非、チェックしてみてください♪

ベベル 春展示会2010/03/22

DT&COMPANYが国内代理店となっているアメリカ発デザイナーフレーム、ベベル・スペクタクルズの展示会が開催されます(誠に勝手ながら、小売店様のみ対象の展示会となります)。

http://www.bevelspecs.com/

先週末にあった Vision Expo New York で発表されたばかりの新作11型のほか、これまでの人気商品を多数揃え、皆様のご来場をお待ちしております。
会期は4月13日~15日、会場は南青山 One Life to Eye 社ショールームです。是非、お立ち寄り下さい♪

カタログ発送&今後の予定2010/03/22

本日のブログは、事務的なご報告です。
毎年4月、お取扱店様へグラスコード商品の新カタログ一式を郵送しておりますが、今年は4月15日頃の発送を予定しております。新商品の準備やカタログ作成自体はほぼ終わり、現在、プリンターフル稼働でカタログ印刷中です。お届けまで今しばらくお待ち下さい。

他方、現在、新しいオリジナル商品として、メガネケース企画を進めております。こちらは、今年秋~来年春の発売を予定しています。DT&COMPANYらしい、ベーシックでこだわりのある商品に仕上げようと、アイディアを練り上げております。ご期待下さい♪

このメガネケースの発売に合わせ、これまでおざなりになっていたオリジナル商品の「ブランド名」「ロゴ」というものを、しっかりと打ち出し、お客様にご贔屓いただけるようなブランドとして、一歩一歩確立していきたいと思います。ブランド名とロゴが正式に決まり次第、このブログ等でご報告させていただきます。

DT&COMPANYを始めて、お陰さまで約15年がたちました。これまでの15年をインプットの時間だとすれば、これからの15年はアウトプットの時間にするべく、今、充実した気持ちで新たなチャレンジに進めています。とっても有り難く、皆様へ感謝申し上げます!

レザーのグラスコード2010/03/17

DT&COMPANYのグラスコードオリジナル商品に、GL 1、GL 2 というレザーコードがあります。この商品は、1999年にオリジナル商品を発売した時からずっと継続している商品で、インド産の細丸革を、私;関本が責任を持って、1本1本、手編みで作っています!

手編み、ということで、これが結構手間と時間がかかっておりまして、1本作るのに5分程度、黙々と手を動かし続けることになります。もっと効率的に作れないかと、かつて、ちょっとした道具を試したりもしてみましたが、上手くいかずに、やっぱり手編みに落ち着いています。
革紐なので、紐自体にそれなりに硬さがあることと、カラーやロットの違いによって、太さや硬さにかなりのばらつきがあることがクセモノで、力加減を調節しないと、まったくきれいに編めません。途中まで編んで失敗、ということも、10年以上も作っているのに、未だにしばしばあって、泣かせてくれます。

手間がかかる、といえば、以前に販売していた4つ編みレザーコードの GL 3 も、苦労させてもらいました。この商品は、某店;山本様の特別なお取り計らいで、雑誌「レオン」で取り上げていただき大反響だった、想い出の商品です。

http://www.ne.jp/asahi/dtc/net/newpage1-605.html

この GL 3 は、1枚革の牛革を選ぶところから始まり、指定の幅と厚さに裁断し、出来上がった平の紐を、これもまた手編みで4つ編みにするという、実に贅沢な?商品だったのですが、コストとロットが大きすぎることと、もうひとつ大きな難点があって、3~4年で販売終了となりました。
その難点とは、革の部位にもよるのですが、裁断した後の革紐の縁に毛羽立ちが出てしまうこと。これが4つ編みした時にはみだしてみっともないため、解決策として施したのが、その毛羽立ちを、編み目ごとにニッパーでカットする、という、気の遠くなるような作業でした。カットする箇所は、グラスコード1本あたり100箇所以上あったんではないでしょうか。大変でした。

新しい商品には予想外のハプニングも多いですが、それも今後につながる貴重な経験と、また楽しめるブログネタにもなるので、これからも色々と発売してまいります。どうぞ、よろしくご愛顧下さい♪

DT&COMPANYの「志」2010/02/21

先日このブログで紹介した本の教えに従って、DT&COMPANYの「志=経営理念」を作ってみました。その本によれば、「志」は会社の成長や時代に合わせ作り変えていくもの、とのことなので、今後随時更新していきたいと思います。

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「クラフトで、幸せを。」

◇ DT&COMPANYは、ハンドメイドでデザイン性の高い商品にこだわります

DT&COMPANYは、ハンドメイドなクラフト系商品が大好きです。完全さが求められる工業製品に対して、個性的であることが一番のクラフト系商品。現代的なものからエスニックなものまでタイプは色々ありますが、どれも人肌のあたたかさが感じられ、生活をちょっとハッピーにしてくれるような気がします。そんな気持ちをお客様と共有したくて、DT&COMPANYが生まれました。
またアートやデザインというモノ、行為が、作り手にとっても受け手にとっても、心に満足感をもたらし感動を与えてくれることに素晴らしさを感じています。そんなすごい力を持つアートやデザインに関わり、微力ながらその発展に貢献することが、DT&COMPANYの使命であり、喜びです。

◇ DT&COMPANYは、海外との貿易を通じ、世界平和をサポートします

DT&COMPANYは、積極的に海外とコミュニケーションを取って、海外から日本、日本から海外へ、商品を紹介します。他国の商品やその商品にまつわるストーリーをきっかけに、お客様がその国の文化、またそこに生きる人達へ興味を持ったり、親しみを感じたりすることになれば、素敵です。まずは相手を知ることが相手と仲良くなることの始まり、小さなことの積み重ねがとてつもなく大きなことを成し遂げるための道、そんな考え方に共感し、DT&COMPANYは世界平和という大きな夢にチャレンジしていきます。

◇ DT&COMPANYは、正直で、誠実で、真心のこもったサービスに努めます

DT&COMPANYは、あえて小さな組織と少人数オペレーションを志しています。そのため、大手企業のような手厚いサービスを提供するには至っていないことを反省しています。一方で、少人数オペレーションだからこそ出来る人間的なサービスで、至らぬ部分を少しでも挽回したいと考えています。DT&COMPANYは、いつも感謝の気持ちを忘れず、お客様ひとりひとりと向き合い、正直で、誠実で、真心のこもったサービスを提供することに努めます。

リュネットジュラの高橋さん2010/02/18

私が今、こうしてメガネマーケットで仕事を出来るようになったのも、これまで支えて応援して下さった、たくさんの方々、お取引先のお陰です。本当に有り難く、心から感謝申し上げます。
そんな応援して下さった方の中で、私がメガネマーケットに入るきっかけを与えていただき、またこれまでずっと甘えさせていただいているのが、リュネットジュラの高橋さんです。

テレビや雑誌にも登場している有名人なので、ご存知の方も多いかと思います。高橋さんは、表参道・青山エリアで、リュネットジュラという眼鏡屋さんを展開されている会社の経営者です。

リュネットジュラ http://www.jurajura.jp/

このリュネットジュラという眼鏡屋さん、お店の雰囲気や取扱う商品はもちろん、お店に携わっているスタッフの方々まで、非常にお洒落でユニークなんです。そんなリュネットジュラ・ワールドとも呼べる世界を一から作り出した人物が、高橋さんです。このリュネットジュラ・ワールドは、海外のメガネ業界関係者にとっても衝撃的で、「世界でオンリーワンの店」と言われています。

大変有り難いことに、高橋さんとは10年以上おつきあいさせていただいているので、リュネットジュラさんや高橋さんについては、何の話を紹介しようか迷ってしまうところですが、少しだけ。

駆け出しの頃私は、無謀にもあてもなく海外から仕入れてきたアート系雑貨・アクセサリーを、とりあえず表参道の路上で販売していました。扱っていた商品の中にたまたまグラスコードがあり、「これを眼鏡屋さんに営業したら買っていただけるかも」と、わらをもつかむ想いで訪ねたのが、当時同潤会アパートにあったリュネットジュラさんでした(もちろん訪ねる前に、そこが商品の個性にあったお店かどうかは、ちゃんと下調べしていました♪)。

正式な?営業の経験なんてほとんどなかった私は、むちゃくちゃ緊張しながらお店に入ったのですが、そんな緊張した私を気にする風もなく、あっけらかんと迎え入れて下さって、「面白そうだねえ!」と即決で商品を仕入れて下さったのが高橋さんでした。

高橋さんの偉大さやカリスマ性は、ことあるごとに再認識させられますが、最初に「すごいな~この人!」と思ったのは、ラスベガスでのメガネの展示会 Vision Expo を一緒に周った時でした。Vision Expo では、展示会場以外に、近隣のホテルでコレクションショーを開いているデザイナーフレームブランドが多数あり、個性的なブランドは、そうしたホテルでショーを行うことが多いのです。ただ、ホテルでのショーは原則、招待された客だけが部屋番号を知っていて中に入ることが出来るという、ちょっと閉鎖的な世界で、部外者はなかなか入りずらいところがあります。

私なんて、慣れない海外の展示会、オープンな展示会場ですらビクビク周っているあり様で、ホテルでのショーなんて、いくら招待されていても中に入ったら一体どうなっちゃうんだろう、何てしゃべればいいんだろう、なんて、すっかりびびってしまっているところ、高橋さんは全然違います。ホテルに入り、見たことのないブランドがある部屋でショーをやっていることを知ると迷わず、受付で内線電話を借りて、「招待状はないけど、今から見に行くから」とその部屋へ電話をかけるんです!青2歳の私にとっては、これが衝撃的だったんですね・・・。そんな行動力とエネルギー、直感的な嗅覚で、まだ日本に紹介されたことのないキラッと光るブランドを次々と見つけ、仕入れてきたのが、高橋さんなんです。

いつもとっても格好いい高橋さん、これからもどうぞお付き合いさせてください!

函館の思い出2010/02/11

おととい、函館から帰ってきました。
革小物作家のNさんファミリーには、本当に何から何までお世話になり、この場を借りて厚く御礼申し上げます。函館の魅力的なクラフト系スポットや素敵なレストランなど、たくさん連れていってもらっちゃました。

とっても気持ちよく過ごせたレストラン(シェフの人柄が最高!)
http://villa-concordia.com/restaurant/

Nさんの作る革小物は、複数の技術を組み合わせることで完成された唯一無二のもので、今回その魅力を再認識してきました。皆様へご紹介できる日が待ち遠しいです。

函館は、街のサイズがちょうど良くて、ちょっと足を伸ばせば温泉や大自然、という、かわいく素敵な街でした。食べ物・デザートが、やっぱり美味しかった!函館を含め、北海道、大好きです。

週末に行った大沼周辺は一面の銀世界、今年は10年に一度の雪と寒さだそうで、地元の人達はやれやれ、といった感じでしたが、こちらは大喜びで雪遊びを満喫してまいりました。初体験のスノーシュートレッキングでは、ガイドさんが最高に楽しい方で、面白い話をたくさん教えてもらいました(この方は地元観光協会の副会長さんでもあります)。

スノーシュートレッキング&カヌー
http://www.exander.net/

今回の旅も、非常に印象深いものになりました。
お会いした皆様、楽しいお話、想い出を、ありがとうございました!

函館2010/01/31

来週、函館に行ってきます。
先日、縁があって知り合った革小物メーカーが函館の会社で、商品を取り扱いさせていただけるようお願いに行ってきます。週末、函館郊外の大沼へ立ち寄って、雪遊びすることも別の目的ではありますが・・・。今年は雪が多いようで、満喫できそうです♪

新規に取扱う商品や商品材料のメーカーには、国内であれば大抵、伺って話を聞いてきます。新しい商品、材料って、取り扱いを始める時、すごくワクワクしているので、惹きつけられるようにそのメーカーを訪ねてしまいます。

以前、DT&COMPANYで販売していた商品に、組みひものグラスコードがあり、その仕入れ前に、伊賀上野の組みひもメーカーへ伺いました。そこでは、生糸こそ生産はしていませんでしたが、希望通りの編み方(組みひもの世界では組み方)や、色、太さ、そして編み具合(柔らかさ・堅さ)まで指定した組みひもを作ることが出来、素晴らしい組みひもを提供していただきました。

染色をする作業場を見学し、職人さんが仕上がりをイメージしながら、バケツに入った染料をひしゃくで調合する姿に感動したり、メーカー経営者のお話(肝心の内容は失念してしまいましたが・・)が熱くて、涙ぐんでしまったりと、印象深い訪問でした。

今回の函館訪問も、どんな出会いが待っているのか、楽しみです。

BELARTについて2009/12/23

先日、モード・オプティーク誌にも商品をご掲載いただいた BELART というブランドについて、ちょっとコメントします。

BELART というブランドは、その商品生産地であるコロンビアの小村をサポートする目的で、チュリアナさん(読み方があっているかは、確認してません・・)というアメリカ人女性が主宰するブランドです。いわゆるフェアトレードです。デザインはその女性が行い、制作はコロンビアの皆さんが担っています。

フェアトレード商品の中には、実際には現地に恩恵をもたらしていない、名ばかりのものもあるようですが、BELART は正真正銘のフェアトレード商品です。主宰するチュリアナさんは、商品の販売を仕切るだけでなく、しばしば現地へ飛んで町のインフラ整備を手伝うなど、直接的な活動もしています。

コロンビアはラテンアメリカ第三位の人口を持つ大国ですが、ゲリラや犯罪組織による内戦が続いていて、政治的に不安定なだけでなく、一部の地域では略奪や破壊行為が起きているようです。先日も、BELART の商品を作る村がゲリラの襲撃に遭い、水道網などが壊されてしまったため、チュリアナさんは現地へ復興の手伝いに行っていました。

私が注文のメールを送ったり、納期の確認をしたりすると、2回に1回は「緊急事態でコロンビアにいる」という返事が返ってくるので、ホントに忙しく活動しているようです。まさに社会活動家です。

DT&COMPANYも全く微力ながら、商品の販売を通して彼女の情熱、活動を応援していきたいと思います。

DTC のレザーコード2009/12/20

DT&COMPANYのオリジナル商品 DTC では、レザーのグラスコード・ホルダーを多く展開しています。各アイテムで使っているレザーコードは同じものではなく、現在、生産地(国)の異なる3種類を使い分けています。

DTC ブランドを立ち上げた当初から継続している定番商品、GL1&GL2では、インド産の細身レザーを使っています。このレザー、太さの均一性はいまいちですが、やわらかいことと、塗装ののりがいいことが特徴で、編むのに最適なんです。後述の、他のレザーで同じように編むと、硬くてきれいに編めなかったり、塗装が割れたりしてしまいます。

GL5&6で使用しているレザーはギリシャ産で、太さの均一性や発色の良さなど、クオリティーが高いです。他方、GL8で使用しているレザーは国産で、ギリシャ産と近い感じですが、ギリシャ産と比べ、革質が硬く、塗装が薄いです。

値段の割りに手間がかかるため、世界でも、丸革コードを作っている工場は少ないようです。私が革の工場で聞いた<丸革コードが出来るまで>の作業をご紹介すると、①革を薄く漉く、②ひも状に裁断する(四角い革紐が出来る)、③四角い革紐を、圧力をかけながらコロコロと転がして、丸くする、というものです。他にも作り方があるかもしれませんが、どんなやり方をしても、確かに手間がかかりそうです。

商品をご購入いただくお客様へはもちろん、普段、何気なく使っている材料の、作り手の皆様にも、感謝の気持ちを忘れずにいきたいと思います。